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Net Audio×groovers+ おすすめアルバムレビュー 第7弾! 2017.01.04

編集部のハイレゾ担当者が選ぶ今気になる作品をご紹介!!Net Audio×groovers+ おすすめアルバムレビュー 第7弾!

globe

Hi-Res Icon 96kHz/24bit

シンセサイザーの粒立ちが楽しめるglobeの初期名盤

90年代に青春時代を過ごしたものであれば誰しもが通ったであろう小室サウンドの最絶頂期、globeの初期アルバム4作品と、それらをまとめた「globe - early years remaster -」がハイレゾでリリースになった(バラバラで購入するよりこちらの方が少しお得で、全曲入っています!)。「Remode2」という、マーク・パンサーがヒット曲を再レコーディングした音源は昨年リリースされたが、オリジナル作品のハイレゾリリースは初。
ヴォーカルのKEIKOの体調が思わしくないという報道も出ていることもあり、デビュー時の彼女の声を今改めて新しい形で聴くことができるのは嬉しい。しかし、正直なことをいうと、ハイレゾ化には期待半分、不安も感じていた。CD全盛期時代の録音であること、またシンセ等を多用した小室サウンドがハイレゾでどう生きるのか?という点である。しかし、心配は無用だった。リリースから20年以上経って改めて聴き返して驚かされたことは、KEIKOのウィスパーヴォイスの奥行き、そしてマークとのアンサンブルの見事さ、そしてシンセサイザーの粒立ち(!)である。「FACES PLACES」の冒頭のアカペラ部分は鳥肌が立つほどで、彼女の声はここまでの深みを持っていたのか!と感激した。また、シンセの一音一音の立ち上がりの切れ味にも、ハイレゾの恩恵を十分に感じた。「Is this love」は私の記憶の中にある音よりずっとテンポがゆっくりで、知っていたつもりになっていた曲から新たな一面に気づくことができた。スタジオで音を重ねて録音していったサウンドならではの厚みが楽しめるだろう。

 

 

 

中木健二

Hi-Res Icon 96kHz/24bit

若きチェリストの高い集中力で一気に弾ききる

若きチェリスト・中木健二初のハイレゾリリースは、自身も「一番好きで、弾き込んだ曲」と語るほどのバッハの無伴奏チェロ組曲。しかも第1番〜第6番の全曲を3日間で走破するという凄まじいテンションで録音された演奏である。録音は192kHz/24bitで、録音時のフォーマットでそのまま配信されているという。
バッハの無伴奏チェロ組曲は様々な名盤、名録音があり、それらとの聴き比べも楽しむことができるが、特に中木の音に感じたのは、その骨の太さ、腰の座った響きの豊かさである。3日感という非常に短い期間で録音されたこともあるのだろうが、非常に集中力の高い、緊張感のあるサウンドとなっている。個人的に、無伴奏の弦楽器がハイレゾのクオリティの高さをもっとも感じられる演奏だと感じており、この演奏も倍音の豊かさ、弦の細やかな揺れ動きなど、非常に聴きごたえのある録音都なっている。第1番から順番に聴くことでバッハの楽曲の進化を楽しめると同時に、気分に合わせてどの番号から聴き始めても良い。デジタルファイル音源ならではの自在な聴き方が楽しめる。

 
 

小沼ようすけ

Hi-Res Icon 96kHz/24bit

パーカッションの自在なテクニックが楽しめる

実力派ジャズギタリストとしていま高い注目を集めている小沼ようすけ。ベテランミュージシャンとの共演はもちろん、Ryu MihoやSHANTIといった若手ジャズヴォーカリストの作品にも積極的に参加するなど、いまやジャズ界、オーディオ界の双方から引っ張りだこのアーティストでもある。そんな彼が自主レーベルFlyway LABELからリリースした最新作は、クレオール・ジャズをテーマとした「Jam Ka」の2作目。
パリで録音されたという本作は、カリブ海に浮かぶグアドループという島々の民族リズム「グオッカ」を取り入れたものだという。「Ka」とはその地方のパーカッションを指すものということで、アルバム名にはそのKaとのジャムセッションという意味だという。確かに民族的な楽器やリズムとジャズが融合した癒しのサウンドで、聴くものを穏やかな境地に誘ってくれる。特に聴いてほしいのは4曲目の「The Elements」。現地の著名なパーカッショニストであるソニー・トルーペが参加しており、8分間という長い楽曲の中に、エレピやギターをベースにした様々なフレーズが展開し、あたかも海岸で満天の星空を眺めているような豊かさをもたらしてくれる。パーカッションの皮の張りまで、手に取るように見えてくるところはハイレゾの醍醐味。変幻自在なテクニックを味わってほしい。

 

 

 

Soul & Beat TEN-CHI-JIN

Hi-Res Icon 96kHz/24bit

あらゆるジャンルを飲み込む津軽三味線の挑戦

元オフコースのドラマー、JIRO OMAと、津軽三味線奏者のHIRO KUROSAWAの2人組ユニットによる「天地人(TEN-CHI-JIN)」。津軽三味線ってこういう音なんでしょ? というような、これまでの思い込みを覆すような多彩でソウルフルなサウンドが展開され、既存の音楽ジャンルにはどこにも収まり切らないような摩訶不思議な音楽。ロックっぽくも、エレクトロっぽくも、クラシックっぽくもあり、そしてそのどれでもない。
2008年にデビューしてから、すでに何作かアルバムもリリースしているが、今作からは海外展開も意識してなのかグループ名をアルファベット表記に変え、ハイレゾを含むダウンロード形式での販売となった。
1曲目の「Weird」から驚いた。壮大な宇宙を感じされるようなメロディ、バリバリのロックのようなビート感など、これまで津軽三味線に対して(勝手に)抱いていたイメージは一面的なものでしかなかったのだ、と気づかされる。HIRO KUROSAWAは鬼才とも言われる三味線奏者で、彼の生命感溢れるバチさばきからは、音楽のもつ神秘的で、宇宙とも繋がるような壮大なパワーを感じることができるだろう。

 
 

Jim Clayton

Hi-Res Icon 96kHz/24bit

肩の力が抜けたピアノ・カルテット

カナダのインディーレーベル、“Creators' Lounge”のハイレゾ音源が、6作品まとめてハイレゾでリリースされた。フォーマットはいずれも96kHz/24bit。トロンボーンを中心としたThe Christian Overton Quintet、トランペットをフィーチャーしたAlexis Baroなど、いずれも肩の力の抜けたジャズサウンドが楽しめる。夕食後の軽いBGMにしても良いし、向き合って聴くと、才能溢れるミュージシャン達の息の合った掛け合いが味わえる。
今回はピアノ・カルテットを中心としたJim Claytonの「Lenny jumps in.」をじっくり聴いた。Jim Claytonのオリジナル曲8曲にカバー3曲を収録。個人的に大好きになったのは9曲目の「(Don't Stop For)Coffee And Donuts」。楽器それぞれが見せ場を持っており、ハイレゾで聴くとミュージシャンの指さばきまで伝わってきそう。ちなみにこのアルバム、楽曲名のつけ方が面白い。先ほどの「コーヒー&ドーナッツ」もそうだし、くまのプーさんやオズの魔法使いを意識したタイトルもつけられている。しかし聴いてみると楽曲のイメージは全く違う。作り手の遊び心が伝わってきて、どういう意味なんだろう?と考えながら聴くのもまた面白い。

 

 

 
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