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東京女子流 Interview 2016.12.24
東京女子流 Interview
ミルフィーユ

「私たちまるでもうミルフィーユ」。21枚目となるシングルは、Future BassとJ-POPを織り交ぜたサウンドに乗せて女の子の友情を歌う、煌びやかなダンスポップチューン!

 
東京女子流は今、いよいよ真の絶頂期を迎えようとしているのではないだろうか?

ここ最近のライヴ・パフォーマンスを観てそんなことを感じた次第だ。いや、彼女たちをずっと見守ってきたアスタライト(東京女子流のファン)からは「そんなのとっくに感じているよ!」という声が聞こえてきそうだが、ある意味“門外漢”の筆者にも察知できるほど、その充実ぶりがパフォーマンスから溢れ出ている、ということではないだろうか。

彼女たちの現在の状況を少し分析してみよう。

2010年デビューの東京女子流。デビュー当初は「ローティーンの少女たちが大人びたダンス・ミュージックを歌い踊る」ことで話題となっていたが(とはいえ、当初は年齢非公開であったが)、インタビューでも本人たちが語っているとおり「ここへきて大人びた楽曲に本人たちの表現力が追いついてきた」というのが現状だ。すなわち「ヒマワリと星屑」「Liar」「Limited Addiction」といった名曲群がようやく理想的な形で表現されている、と言えるかもしれない。

同時に彼女たちは、新たなサウンドをも模索している。これまでは「ザクザクとしたギターをフィーチャーしたアグレッシヴなファンク・チューン」のイメージが強かったが、近年では、情感溢れるバラードや重厚なミディアム・ナンバーをもその表現手段の一つとし、さらに今年に入ってからリリースしたシングルでは、世界の最新ダンスミュージックを取り入れたサウンドを展開。次々と新機軸を打ち出し、そのサウンドの振り幅をぐんぐん大きくしている真っ最中だ。

さらに言えば、7年近くの経験値が蓄積されたそのパフォーマンスは、歌においてもダンスにおいても、最高レベルに達している感がある。筆者は数多のガールズ・グループを観てきたが、そのパフォーマンス力の高さおいては頭一つ抜け出していると言っても過言ではない。

その一方で、メンバーは18~20歳。4人中3人が10代でまだまだフレッシュだ。

彼女たちがこれまでに辿った道のりは「山あり谷あり」だったようだが、ここへきて全ての歯車が上手く噛み合い、あらゆる面において最高の状態を迎えているのではないだろうか。

そしてこの新曲「ミルフィーユ」。一聴したところ、親しみやすく愛らしい印象を受けるが、じっくりと味わうとその表現の奥深さに驚かされる。その詞は繊細ながらも「阿吽の呼吸」で察し合う、確固たる絆が描かれており、また、Future Bassという最先端ダンスミュージックが取り入れられたそのサウンドは、滑らかなポップへと仕上げられているものの、その構造は複雑かつ緻密だ。そして、こうした微細なディテールを表現するダンスもしなやかかつ繊細で、かなりの難易度を誇るもの。そういう意味でも、詞、サウンド、そしてダンスの全ての面において、彼女たちの絶好調ぶりが見事に引き出されていると言えるのではないだろうか。

そんな新たな高みに昇りつつある東京女子流に、これまでの道程を振り返っていただきながら、この新曲が示す4人の関係性やグループの充実ぶりをじっくりと語っていただいた。

 

山邊未夢

山邊未夢

  新井ひとみ

新井ひとみ

  中江友梨

中江友梨

  庄司芽生

庄司芽生

 

 

「このメンバーで音楽をやり続けたい」「音楽を発信していきたい」っていう思いがみんな強かったので…(庄司)

 

 

――  groovers初登場ということで、みなさんの“長い”歴史を辿りたいところなんですが、それには時間が足りないので、ざっくりとお訊きしますと、もうすぐ7年ですよね?

庄司芽生(以下:庄司): そうですね~。

――  ライヴデビューされてから6年と10ヶ月ぐらいだと思うんですが、どうですか?長かったですか?早かったですか?

一同: 早かったですね。

中江友梨(以下:中江): 昔の映像とか遡って観たりするんですよ。ライヴ映像とか。大きなライヴから「もう4~5年なんだな」って考えると、すごいあっと言う間だったなって思いますし。

――  「あっと言う間」とおっしゃいましたが、映像などを見ると「変化」「成長」されたのを感じるんじゃないですか?

中江: メンバーとはなんか近くに居すぎて分からないですね。「大人っぽくなったね」っていろんな方が言ってくれるんですけど、もういつも一緒にいるんであんまり気付かないんですよね。

新井ひとみ(以下:新井): 私も「あっという間だったな」と思っていて。でもなんか、デビュー当時とかはメンバーみんなで合宿みたいに一つの部屋に泊まって、みたいな感じだったので、本当にその時間とか、みんなで頑張ってる時間とかは“長く”感じましたね。一番最初に定期ライヴみたいなのに向けてカバー曲をみんなで一緒に覚えてたんだよね…? どれぐらいいたんだろう?一週間以上はいたのかなぁ。

中江: 一週間はいたね。

新井: 一緒にずっと一つの部屋に住んでたので、その時間とかはすごい「頑張ってるな、自分たち」みたいな(笑)。なので“長く”感じましたね。

――  その頃ってまだみんな打ち解けてなかったんじゃないですか?

新井: そうだよね~。

中江: 小5とか小6とか中1とかだったので、なんかまだキャッキャしてるだけだったし。もうホントに子供でしたね。

新井: 何も考えずにただひたすら頑張ってましたね。

庄司: 修学旅行みたいな感覚でしたね。

新井: ホントに自由だったよね。みんなで枕投げやったりね(笑)。

庄司: 元気だったな、って思います(笑)。

――  あんまり人見知りではなかった?

庄司: 私は超人見知りです。

中江: 最初そうだったよね。

庄司: メンバーに初めて会った時も名前しか言えなくて。「庄司芽生です…」みたいな。そのあとは何も喋れなくて「どうしよう!?」って思ってたら、友梨が「何て呼んだらいい?」って訊いてきてくれて…。

中江: アハハハ(笑)

庄司: それを今でもすごい覚えてます。

――  でも、何日かすれば枕投げをするまでとなり(笑)

庄司: (笑)そうですね。そういう合宿があって良かったなって思います。一気に打ち解けられて。

――  これ、敢えて最初に訊きたいと思うんですが、約7年弱ぐらい。簡単に言えばどんな7年でしたか?

山邊未夢(以下:山邊): どんな7年?あ~難しいっ!ひと言ですよね?

――  ふた言ぐらいでもいいですよ(笑)。

山邊: え~なんだろう?でも、すごい激しかったですね。活動の流れがすごい激しくて、それに付いていくのが必死でしたね。やっぱり最初は言われたことをただ単にやって、それに付いていくのも必死だったし、新しく挑戦することもたくさんあったり…。後は、5人から4人になったりとか、ホントに環境の変化がすごいいっぱいありましたね。

――  ああ、そういう激しい動きがあったわけですね。

山邊: そうですね。

――  新井さんはどうですか?

新井: はい。私も山あり谷ありの約7年間だったなって思いますね。小学生ぐらいからやってたので、初めの頃はホントに上の方から与えられたものをただひたすらこなしていく、っていう感じで…。それが…なんて言うんだろう…崩れた時期があって…。ツアーの時に上手く行かなかった時期が女子流の中でもあって、それを乗り越えての今の状態でもあるので。辿っていくと長いですけど、ここまでが「あっと言う間」で、崩れた時期があったからこそ、今とても頑張れるというか。女子流メンバー自身で音楽を発信していくことができるようになったので…。まあ、とても濃かった7年間でしたね。

――  最初は与えられたものをただやっていたけど、今では自らが発信している、と。中江さんは?

中江: やっぱり、二人が言ってくれたとおり濃かったし、常に「試練の7年間」だったなと思います。なんだろう。それこそいろいろあって…。7年近く活動しているので全然新人じゃないですし…。最初は子供だったからそれこそ「言われたことをやってみる」というところからスタートたんですが、今は自分たちで「何を届けたいのか」というコンセプトや想いを伝えるというところまで来られたので、デビュー当時から比べれば成長しているのかな、と思うんですけど、すごい濃い7年間だったので、すごい辛い時もありましたけど、今思えばあっという間に過ぎたって感覚です。まあ、その経験もあったから今「強いメンタル」というか、このメンバーで一番辛かった時を一緒に経験してきているので、それなりに気持ちは固まったというか…。この7年間があったから一番強いのかな、って思いますね。

――  徐々に掘り下げていこうと思っていたんですが、初っ端からかなり深い濃い話をしていただいて、ありがとうございます(笑)。庄司さんは?

庄司: いい事も悪い事もたくさん経験した7年だったな、と思います。やっぱりデビュー当時とか、最初の2年ぐらいですかね、ドンドンって感じでいい事がたくさん巡ってきて。で、初めての武道館公演まで辿り着いて、ホントにその時は目の前にあることでいっぱいいっぱいで、全然将来のこととか考えていませんでしたね。で、いざ自分たちの壁にぶち当たった時、さっきみんなも言ってたんですけど、そこをみんなで乗り越えるんじゃなくて、私たちが崩れてしまって。で、そこで学んだこともあったし、そこから這い上がっていく、という難しさにも気づかされたし、たくさんの人に支えられての「武道館」だった、というのを自分たちで実感して、だからこそみんなが言うように強くなったと思うし、改めてホントに一つ一つのステージの大切さとか、そういう一個一個に向き合っていかなきゃいけないんだ、というのをホントに学んだ7年間だったなと思いました。

――  僕は、ずっとみなさんを細かく追い掛けてきたわけではないので、まだまだ知らないことも多いんですが、今「壁」とか「崩れた」とかおっしゃいました。それはどんなことだったんですか?

庄司: そうですね…。自分たちの思うようにパフォーマンスができなくなった時期があって、その時は本当に精神的にも辛くなっちゃった部分もあったので、いいパフォーマンスができなくなって…。それってやっぱりお客さんに伝わっちゃうんですよね。それでファンの皆さんも離れていってしまうのが自分たちでも分かったし…。当時の自分たちはパフォーマンスするっていうのでいっぱいいっぱいだったので、それが伝わってることまでは意識がいってなくて…。なので、けっこう苦労したよね(笑)。

新井: 難しかったよね。そこから立て直すっていうのが、ホントに…。

中江: しかも一回テンションが下がっちゃうと、またテンションを上げ直すのが難しくて…。ライヴ直前なにの気分がアガらないこともあって。それって一番ヤバいことですよね。その時が一番大変でした。何て声を掛けられても「あ、はい…」って感じで。その時はどうしようもなくて…。結局は気合で乗り切っちゃったって感じだったんですが…。もう、あのちょうど3rdツアーの時でしたね。あれはホントに今でも忘れないですね。まあ、今思えばいい経験にもなっていると思います。

――  具体的にはどうやって乗り越えたんですか?

庄司: そうですね。「このメンバーで音楽をやり続けたい」「音楽を発信していきたい」っていう思いがみんな強かったので、いろんな話し合いになった時も「続けたい」っていう気持ちが一番強かったからなのかな、って、今は思います。

――  他のみなさんもそうですか?

山邊新井: はい。

中江: そう思います。

――  なるほど。

庄司: あ、良かった!みんな「…」みたいになったらどうしようと思って(笑)。

新井: えぇええ!

山邊: ちょっと待ってよ!(笑)

中江: (笑)まあでも、ホントみんなにその気持ちがあるから今もここにいると思うんですよね。一人じゃ頑張れなかったと思います。ホントにメンバーいてくれて良かったなって。

新井: グループで良かったな、って思いますね。一人でステージに立つということは、共感してもらえるメンバーがいないってことじゃないですか。ソロで活動している方とか、ホントにすごいですよね。相談できるメンバーがいて良かったなって思います。

――  そんな風に「壁」を乗り越えられたんですね。では、7年弱で変わったことってありますか?例えば、技術的なことで「歌が上手くなった」とかでもいいんですが、「歌い方」だったり、「パフォーマンス」や「表現の仕方」だったりとか、あと、もっと言えば「人との接し方」だったりとか、「大人との付き合い方」とか(笑)。

中江: 私は歌が嫌いだったんですよ。

――  えぇ~!そうだったんですか???

中江: はい。歌が大嫌いで。こういうお仕事したい、って言ってたくせに、人前で歌うのが嫌いで。自分の歌に自信が無かったんです。なので「上手い人が歌ってくれればいいや」って思ってたんですよ。でも、今は歌うのが大好きになりました。昔はカラオケに行くのも嫌いだったんです。友達と行っても歌わないし。「1曲歌いなよ」って言われても「いや、聴いてるだけでいい」って言うぐらいのコだったんですけど、今ではカラオケ行くのも大好きだし、ステージに上がっててもすごい気持ちいいし。何よりお客さんの前に立ってパフォーマンスをするっていうことに対して、恥ずかしいとか思わなくなりましたね。デビューした時点で「プロ」として見られるので、そういう意味での自信とかメンタルの強さとかすごい付いたと思います。

――  プロ意識も出できた、ということですよね。

中江: 出てきましたね。お金を払って観に来てくれる人に対して「ちょっと歌うの恥ずかしいな」とか言ってる場合じゃないですからね。まあその前に、女子流をずっとやってきて、ずっと歌うようになって「楽しいな」って思えるようになったし、すごいたくさん発見がありましたね。

――  歌だけじゃなくてラップもやるようになりましたからね!

新井: それが一番びっくりしたよね!

中江: ね!ラップはそれこそここ3年ぐらいのことなんで…。歌にもいろいろジャンルがあるじゃないですか。なのですごい広がったと思いますね、女子流のおかげで。

――  他の方はいかがですか?

山邊: 考え方とかは変わったと思いますね。女子流が始まる頃は中1とかだったので、成長に伴う変化なのかもしれないですけど…。それまでは「自分!自分!」「自分の意見を言わなきゃ!」みたいな感じだったんですけど、グループとしてやっていくにつれて、他人の意見も聞くようになりましたし、ファンの人とかと接する時も、なんだろう…、ちょっと柔らかくなりました(笑)。

――  アハハハ(笑)。

山邊: 「柔らかくなった」ってファンの人に言われて、自分でも「確かにな」と思います(笑)。

――  あぁ、そうですか…(笑)。以前は当たりがキツかったんですか?(笑)

一同: アハハハ!(笑)

山邊: そうですね(笑)。父にもよく言われてました。「お前当たり強い!」って(笑)。「直せよ」って(笑)。でも、柔らかくなったかな、って思いますね。

――  それも「大人になった」ということですね。

山邊: そうですね。大人になったということですね!

新井: でも、感じるよね。

――  他のメンバーから見てもそれを感じる、と。

新井: 一番変わったんじゃないかな、と思います。

――  当たりが“柔らかく”なってからお会いできて良かったです(笑)。

山邊: 以前だったら…そうですね(笑)。

新井: 昔だったら“抑え”なきゃいけなかったかもしれないですね(笑)。「もうちょっと抑えて、抑えて」みたいな(笑)。

――  (笑)お二人はどうですか?

新井: 私はもともと歌は好きだったんですが、ダンスの経験があまり無い中で女子流に飛び込んだので…。他のみんなはいくらかダンスの経験があったので、初めて“振り入れ”をする時に私だけ覚えるのが遅かったんですよ。「なんでだろう?なんでみんな早く覚えられるんだろう」って思って、それが悔しくて。で、それで泣いちゃったこともあったんですが、曲数が増えていって、どんどん振りを覚えていくうちに、覚えるのが楽しくなってきたんですよね。鏡を見て、自分がどうやったらカッコよく見えるかな、とか考えるようになると楽しくなってきて…。そこからダンスが好きになりました。だから、ダンスも最初の頃に比べたら…MVとか見てみると「なんで私こんな風に踊ってるんだろう?」「もうちょっとこうすれば良かったのな」って今見てすごい思うし、ダンス&ヴォーカル・グループとして“ダンス”をすごい好きになって良かったな、と。あと、MC! 私、告知モノが苦手なんですよ。覚えが悪かったんですね(笑)。ダンスでもそうですし、覚えるのがとでも苦手で。「もう誰かが喋ってくれればいいや」って思ってて。告知とかも全部忘れちゃうから「お願いします」って感じだったんですけど、でも色々と、一人で番組をさせてもらったりするようになってからは、私一人しかいないので告知するのも自分しか居ないじゃないですか。そういう経験とかもさせてもらって、暗記の方とかも前に比べれば良くなったんじゃないかな、と(笑)。告知もできるようになったし(笑)。それは良かったなと思います。

――  経験値がだんだん高くなって“パフォーマー”として成長していったのと同時に、暗記力も上がってきた、と(笑)。

新井: はい(笑)。

――  庄司さんは?

庄司: 私はもともと「どんどん前に出ていく」タイプじゃなくて、自分の意見を言うということさえ勇気を振り絞らなきゃいけないタイプだったので、最初の頃は誰かが意見を言ったら「あ、それでいいよ」みたいな感じだったんですが、最近は変わってきて、自分の意見も自分から言うようになりましたね。自分と違う意見を言う人がいたら、「どうしてそう思うの?」ってすごい疑問を持つようになって、その理由を聞いてみるようになったし…。自分の芯がちゃんとしてきたのかな、と。

――  逆にあたりが強くなってきた、と?(笑)

庄司: あ、いや、“あたり”という感じではないですけど(笑)。

――  (笑)自己主張ができるようになってきたんですよね?

庄司: そうですね。自分の意見をはっきり言えるようになってきました。

 

 

どうしたら歌に込められてる感情を上手く伝えられるかな、と考えていて、表情だったりとか、ダンスとかでも緩急を付けたりして、表現の仕方に工夫しています。(新井)

 

 

――  逆にお訊きするならば、この7年弱で「変わってないこと」ってありますか?

新井: 変わってないこと…。

山邊: う~ん…。

中江: なんだろう…。

庄司: 変わってないこと。初めて訊かれる質問じゃない?

新井: ね!

山邊: 変わってないこと…。わー、難しい!

庄司: 優柔不断なところですかね…。

一同: (爆笑)

――  (笑)あ、そうですか….。

庄司: (笑)たぶん3年目か4年目に「今年は絶対優柔不断を直す!」って目標を立てた時があったんですよ。でも、結局直らなくて…。未だにご飯とか決めるのに迷っちゃいますし…。そうなんです。直らないんですよ~(笑)。

――  それはつまり“慎重”である、と。

庄司: (笑)はい!

――  他の方は?

新井: 「歌が好き」というところは変わってないかなと思います。もともと歌うのが好きだったんですけど、ライヴなどでいろんな共演者さんと一緒になることが多くて、その共演者さんの歌を聴いて「あ、この曲いいな」とか思って、カラオケで歌ったりとか。歌うことが好きなので、以前は寮でメンバーと一緒にだったんですけど、お風呂場で歌ってたりしてると、「お風呂場で歌ってたの聞こえてたよ」とか言われて(笑)。「あ、それヤバいな」と思って、最近は控え目にしてるんですけど…。

――  いや、いいじゃないですか。

新井: アハハハ(笑)。

中江: 楽しそうでした(笑)。

新井: お風呂場って響くので、すごい気持ちがいいんですよね! で、歌うことに関してはやっぱ好きですし、上手く歌えない時はとてもテンションが下がります。どうしたら歌に込められてる感情を上手く伝えられるかな、と考えていて、表情だったりとか、ダンスとかでも緩急を付けたりして、表現の仕方に工夫しています。

――  歌に関する自分自身の“ハードル”も上がってきたんじゃないですか?

新井: 上がりましたね。なんだろう。こういう風に歌いたいのに歌えなかった時が、自分でも上手く歌えていた時と上手く歌えてなかった時が分かるので、歌えなかった時はすごいテンションが下がるんですけど、次からちゃんとしっかり歌おう、という気持ちにはなりますね。

――  自分に厳しいですね!(笑)山邊さんは?

山邊: そうですね。ずっと変わってない想いみたいなのがあるんですけど…。まあ、"想い"っていうとちょっと重過ぎるかもしれないですけど(笑)。デビュー当時がらずっと女の子のファンが欲しくて。最初はあんまり言ってなかったんです。でも、SNSとか発達してきてから、女の子に向けて発信するようにもなったし、作詞もしてるんですが、全部女の子目線で書いてるんです。だから、女の子のファンは増やしたいなと。憧れられたい派なので(笑)。そればずっと思ってます。あとは、携帯がずっと大好きです(笑)。ずっと変わらずに(笑)。

一同: (爆笑)

山邊: めっちゃ大好きです。手放せないですね。

――  デビュー当時は小学生~中学生でしたよね。ご自分の携帯を持ってました?

山邊: はい。

――  その時ってスマホでした?

山邊: いえ、キッズ携帯みたいなのでした(笑) 。

――  みなさんキャリアが長いですから、SNSが変わっていく様も感じられてるんじゃないですか?

中江: LINE無かったですもんね。

新井: 無かったよね~。

――  Twitterもそれほど盛んではなかったですよね?

新井: Twitterも最初はやってなかったよね。

中江: そうだよね。インスタもやってないし。

新井: インスタなんて最近だもんね。

庄司: 最初はアメブロぐらいだったもんね。

山邊新井中江: そうそう!

山邊: Twitterって便利だなと思います。名前とか入れたらすぐ出てくるので、あ、友達だ!とか、知ってる人だ!とか(笑)。便利だなって思います(笑)。

――  むしろトレンドワードに関しては、Googleとかで検索するより、Twitterで検索する方が早かったりしますよね。

山邊: そうそう!早いですよね!

――  中江さんはいかがですか?

中江: なんですかねぇ~。うん…。人とお話しするのとかは昔から変わらず好きですね。

新井: ホントにそうだよね!

中江: そもそも人が好きなので、いろんな人とお話しするのがすごい好きで、それぞれ個性があるじゃないですか。「あ、この人ってこういう人なんだ」って知るのもすごい楽しいし。なんだろう。ホントにいろんな人がいるので、いろんな人に興味が…。好奇心が旺盛なので人のお話を聞いてるのも楽しいし、人見知りは昔からあまりしないタイプなので人にお話を聞いてもらうのも大好きだし。自分の知らないことを教えてもらったり、知らない世界を見せてもらうのが大好きなんですよね。

――  インタヴューアーになれそうですね(笑)。

中江: アハハ(笑)。

――  でも、そういったこともされたことありますよね?

中江: そうですね。まあこうした“インタヴュー”ではないですけど、ラジオとか配信番組とかで喋ったりするのはすごい楽しいですね。自分が上手く回せてるとは思わないですけど、そういう経験をさせてもらってると、こういう時はこういう“間”が必要なんだな、っていうのはすごい学べますね。

 

 

「自分たちは楽曲に恵まれてるんだな」とかすごく思いますし、「楽曲があってこその女子流だな」と思います。(山邊)

 

 

――  で、これまでの活動期間の大半は学業と両立されてたんですよね。新井さんはまだ現役の高校生ですが…。大変だったんじゃないですか?

庄司: (ため息まじりに)大変でした…。ハハハ(笑)。

一同: (笑)。

山邊: テストが近づくと大変でした。

新井: テストは大変だよね~。

山邊: テスト期間とイベントが被ったりすると大変でしたね。でも、「あ、今学生やってる」って思えるので、それが楽しかったり(笑)。基本は土日ライヴして平日は学校に行ってたんですけど、学校で友達の顔を見たら元気をもらえて結構頑張れました。今振り返るといい思い出ですね。昔は「もっと寝たい!」「学校行きたくない!」「週二日でいいよ!」って思ってたんですけどね(笑)。

中江: でも、まだ上京してきてない時期が一番大変だったよね。

庄司: 地元から通ってたんで…。

――  ああ、東京に通ってたんですね。

中江: 中学生の時にはもう女子流をやってたんで、月曜日から金曜日は学校に行って、土曜日から東京に行って、日曜の夜に帰ってきて、月曜からまた学校に通って。たまに金曜の夜から東京に行くこともあって…。週末だけ来てたんですよ。ゴロゴロってキャリーケース転がしながら。その繰り返しが当時は辛かったですね。他のみんなも宮城、山形、千葉から通ってました。

新井: 集まった時に月~金まで学校に行った報告をするんですよ。

庄司: 「こんなことがあったよ!」って。

新井: それがとても楽しかったですね!

――  で、高校を卒業され、まあ新井さんはまだですが、お仕事に集中できる状況にだんだんなってきた、と。で、資料を拝見すると「2016年より“アーティスト”として活動を活発化」っていうのがありますが、もちろんみなさんにもそういう意識がある、ということですよね?

中江: そうですね。未夢が作詞をしたりなど、メンバー自身が音楽の制作に携わったりとか…。セットリストも今はメンバーで話し合った決めてます。もちろんスタッフさんに相談したりしますが。より一層自分たちの活動に対してメンバー自身が携わることが多くなったっていうところが、やっぱり一番変わったところかな、と思いますね。

――  山邊さんが作詞をされたりしてますが、それ以外にも例えば「どんな感じの曲をやりたい」といったアイディアを出したりとかもあるんですか?

庄司: レコーディングする前に「今こんな曲あるよ」「この曲いいね」といったことを話したりはしてますね。

新井: 1月14日にバンドセットでのワンマンライヴがあって、そこで新曲を披露するんですけど、その曲とかはいろんなデモがある中から「これがいいよね」って選んで、その曲をレコーディングしましたね。

中江: 特に「こんな感じの曲がいい」っていうのは、私たちから提示することはあまりないんですが、昔は、まあ年齢も低かったんで、その年齢に対して、ちょっと背伸びした大人っぽい’90年代っぽい楽曲とかを歌わせてもらってたんですけど、今は結構いろんなジャンルの楽曲を作っていただいて、それに挑戦しているって感じでやっているので、1月に披露する曲もけっこう新しい感じの楽曲になっているんですよね。

庄司: 楽曲制作というよりは、ライヴの見せ方とかを自分たちで考えたりする方が多いかもしれないですね。

――  先ほど「背伸びした」「大人っぽい」という発言が出てきましたが、みなさんもそう思っていましたか?

新井: 大人っぽい歌詞だったりとか、私たち自身も小学生とか中学生だったりとかしたので、歌詞の意味が分からなかったりとかしてたんですけど、今ではやっぱり経験も積んできて、分かるように、共感できるようになってきて、自分たちでも違和感はなくなってきたかな、と。

――  なるほど、歌詞の解釈などもそうですが、曲調なんかもそうですか?

庄司: そうですね~。

新井: 最初の頃は可愛らしい感じが多かったと思いますが…。

――  で、今回取材をさせていただこうかなと思ったのは、先日「KUJIRA」ってイベントがあったじゃないですか。

中江: あぁ~。

山邊: はい!

――  渋谷Gladでやられたのを見て…

庄司: はい!

――  すっごいな、と思ったんですよ。

一同: ありがとうございますっ!

――  いやいや、こんなにカッコよかったのか!っていうのを再認識して。

一同: おお!

――  「Liar」とか「Limited addiction」とか、ああいった曲って、今でこそ表現できるように、似合うようになったんじゃないかな、って感じたんですよね。

庄司: ファンの方にも言われます。最近特に。「昔はそういうギャップが良かったんだけど、今は逆に、年齢を重ねて“追いついて”来て、等身大で表現してるのがいいよね」って言ってくれて。

――  そのファンの方の分析はバッチリですね!

一同: ハハハ!(笑)

山邊: 分析するタイプのファンの人が多いので(笑)。よく分析されます!

――  でも、女子流のファンって音楽好きの方が多いですよね。

山邊: そうですね。

新井: デビュー当時から応援してくださるファンの方が今も来てくださったりしているので、本当にみんなに支えてもらいながら女子流が活動できていると思うので、そんな方々からのご意見はありがたいですね。

――  ところで、“アイドル”とお呼びしていいのか分からないですが…。どうですか?

庄司: 捉え方は人それぞれなんで、それはもうその方の…。でも、自分たちの意識としては、ちゃんと自分たちから発信するっていうのを心の中に置いて、そこは常に意識していきたいな、っていうのはあります。

――  では便宜上「楽曲派“アイドル”」と呼ばさせていただきます。そんな中で、みなさんはその“先駆者”だと捉えてるんですが、そういう意識、そういう流れの中にいる、っていう意識はありますか?

山邊: あ~、でも、そうですね。やっぱりTwitterとかでも、みんな書いてくれたり、リプとかでも結構「女子流は曲がいい」とか、最近はいろんな楽曲にチャレンジしてるんですけど、新しくファンになった方などは「昔の曲とかは新鮮でいいよね」って言ってくれたり、逆に昔から応援してくれてる人は「最近の曲は、最初はちょっと苦手だったけど、聴けば聴くほどいいと思える」って言ってくれたり、「女子流の曲に外れはない」って言ってくれることが多いので、そういう話を聞くと「自分たちは楽曲に恵まれてるんだな」とかすごく思いますし、「楽曲があってこその女子流だな」と思います。

 

 

最先端のダンスミュージックを取り入れた感じのスタイリッシュかつスピーディーな楽曲に合わせて、ダンスもけっこう気合いを入れたシングルになっているので、やっぱりこれも新しい女子流のスタイルの一つに加わったなと思います。(中江)

 

 

――  そろそろ新曲のことをお聞きしないといけないんですが、「ミルフィーユ」ということで、今おっしゃっていただいた「山あり谷あり」というのがあって、それを乗り越えてみなさんが“ミルフィーユ”のように、結束が固くなったということですよね?

一同: はい(笑)。

――  まずは、みなさんからどんな曲かをご説明いただけますか?

山邊: はい。まず一つは、女の子の友情が描かれているんですけど、恋愛の歌としても捉えられますし、もう一つは、今の女子流メンバーのことも表していて、ミルフィーユって層になって積み重なってるじゃないですか。今の女子流もそんな感じで支えあってるんだよ、っていうことも描かれていて…。なので、聴く人によっていろんな捉え方ができる曲になってると思います。

中江: タイトルが「ミルフィーユ」って聞くと、「今回は可愛らしい曲を出したんだな」と思われがちなんですけど、曲を聴くとカッコいいスピーディーな曲ですし、ダンスもスタイリッシュになってて、この曲のパフォーマンスを見てから女子流にすごいハマりました、っていう人がすごい多くて。最先端のダンスミュージックを取り入れた感じのスタイリッシュかつスピーディーな楽曲に合わせて、ダンスもけっこう気合いを入れたシングルになっているので、やっぱりこれも新しい女子流のスタイルの一つに加わったなと思います。

――  どうですか?レコーディングをしてみて、難しかったですか?

中江: う~ん。難しいというより、新しくて新鮮でしたね。なんか音の感じが。

新井: 意外とスピーディーだったりするので、息継ぎが難しかったですね。私の歌い方が、けっこう後ろめに取る、タメる方なので、「自分からテンポを発してるようなイメージで歌って」って言われて、速めにリズムを取って歌うようにレコーディングの時は心掛けました。

――  今までとはちょっと違うと。その辺がチャレンジだったんですね。おっしゃったように、タイトルからしても、そして、パッと聴くと「とても耳馴染みやすい可愛らしい曲」って印象を抱くんですが、じっくり聴くとリズムの変化とかも激しいですし、なんか複雑で難しい曲ですよね。

一同: (うなずいて)うんうん。

――  言い換えれば、聴き応えのある曲というか。可愛らしいだけでなくて、カッコいい部分もありますよね。例えば、ダンスなんかも難しかったんじゃないか、と。

庄司: 細かい!

中江: 細かいですね。

山邊: 間奏の振りがあって、細かくてカクカクするんですけど、それがすっごい苦戦して(笑)。ダンスの先生はパッパッパッって行くんですけど、そんなにパッパッパッてやられても全然わからなくて、「え?ホントに分かんない!」てなって(笑)。メンバーがゆっくりやってるのを見ながら、「あ、こうやるんだ」って(笑)。

庄司: そう、お互い見ながらやったよね。

新井: サビのところとかも本当に難しくて、「え?ここどんなんだっけ?」みたいに確認しながら、リハーサルとかしましたね。

山邊: あんな細かい動きをやったことが無かったですね。手の動きとか。だから慣れなくて難しかったです。

新井: やっぱり新しいジャンルだとね、ちょっと戸惑うよね。

中江: でも、結構お客さんもそこを楽しんでくれてるんですよ。「あ、新しい!」って見てくれてます。

――  “Future Bass”というジャンルだとのことですが…まあ、僕はその辺あんまり詳しくないんですが(笑)

一同: (笑)

――  まあ、EDMがパーッと広まって、でも結構ワンパターンになってきたので、そこから逸脱しようとするサウンドだと思うんですよ。そういう意味では、この「ミルフィーユ」も、いわゆる“4つ打ち”とか、決まったリズムが続くわけではなくて、一曲の中にもかなり変化がありますよね。リズムインするまでが結構長いな、とか思ってたんですけど、よく聴いてみると、最初に別のリズムがあって、ブリッジがあって、その後に強めのリズムが入ってくる、って感じですよね。なかなか先鋭的で、進化してますね!

一同: アハハハ!(笑)

中江: はい!進化してます!(笑)

――  で、歌詞なんですけど、先ほどおっしゃられたように、みなさんのことを歌っているとも解釈できる、と。そう捉えた場合、ここに綴られていることは“当たって”ますか?

新井: 聴けば聴くほど「あ、こういうことなのかな」って感じられることはありますね。

中江: サビの頭の「テレパシーみたいだ 言わなくてもわかってるよ」ってところも、やっぱり7年近く活動してきて、家族よりも一緒に過ごす時間が長いんで、「今どう思ってるんだろうな」っていうのは分かりますし。だから、言わなくても何考えてるか分かるからこそ、支え合って、カバーできるところはカバーして、みたいなところはすごい当たってますね。当たってるというか、歌詞に共感できます。

――  歌詞を書いた方って、みなさんに“取材”をしたりしたんですか?

山邊: いえ。それは無かったんですが、たぶんスタッフさんがいろいろと話して、「こんな感じで」って言ったんだと思います。

――  直接話したわけではないんですね。でも、ここに書かれてあることはだいたい当たってる、と。

中江: そうですね。メンバーに関してもですし、女の子の友情という意味でも。

――  そういう意味では、「この友情は食べごろ」とありますが…

中江: 表現の仕方が斬新で面白いですよね。

――  ですよね!その表現をグループに当てはめると、「今、チームワークはバッチリ」という意味合いでもあるんですね?

中江: はい。それぞれ「ここでこうする」とか「こう言う」といった“間”とか“タイミング”が4人の空気感だけでなんとなく分かる、っていうか。「長くやってきてるだけあって、分かってきたな」って思いますね。例えばMCとか、デビュー当初はホントにボロボロだったんですよ。

新井: だって、最初は一語一語言うこと決まってたよね。

中江: 台本も作られてたしね。じゃないとウチら何を言ったらいいか分からないので。「はい、わたし言った。次はひとみの番だよ」って感じで、途中で詰まっちゃったり、忘れちゃったりとかすると、もう誰も助けられないんですよ。他の人の“セリフ”は覚えてないので(笑)。自分のところしか覚えてないので(笑)。

山邊: 忘れた人のところは、ずーっと空白の時間みたいになっちゃって、誰も言いたがらない、みたいな(笑)。

新井: 視線がこっちに来るんですけど、何を言えばいいのかわかんない、忘れちゃったよ、みたいな感じで(笑)。

中江: そんな時はもう「忘れちゃいましたぁー!」みたいなことを言ってたんですけど(笑)、でもホントに今は、台本はもちろん無いですし、全部自分たちで言うことも決めて…というか、今はあんまり決めてなくて。ここで自己紹介して、ここでシングルの話をして、あとはフリートーク、みたいな感じで話してるので…。最初のころと比べるとえらい違いだな、と思いますね。

――  その次のラインには「トラブりトラブって」とありますが、だいぶトラブりトラブったんですか???

新井: もう谷あり谷ありの…、あっ!

中江: 谷しかないじゃん!(笑)

庄司: 山あり谷ありだよ!

山邊: まあでも、女子流ではあんまりトラブることはなくて、意見がちょっとぶつかるぐらいのことなんですが…。でも、女の子同士だと結構トラブることがあるんですよ。

――  なるほど。これは一般的な女子のことを言ってる、と。

山邊: もうトラブりまくりですよ、女子なんて(笑)。

――  えっ?そうなんですか???

中江: 女の子はね。大変ですからね(笑)。

――  でもぶっちゃけ、7年近くも一緒にいるとみなさんでも一度ぐらいは喧嘩したことあるでしょ?

新井: 喧嘩はないです。

山邊: 喧嘩はないですけど、一回…。ホントに忘れられない面白い話があって(笑)。友梨が…なんだっけ?

中江: PASMO?

山邊: そう!友梨がPASMOでメントスを買ったら、ひとみがめちゃくちゃキレたんですよ(笑)。

庄司: 会社用のPASMOで。

中江: 明細が出てるので、それを提出するとその分のお金も使ったことになっちゃうんですよ。で、メントスって交通費と関係ないじゃないですか。で、私がなんか「買っちゃった!」みたいなことを言ってたら、ひとみが本気で怒っちゃって。そんなに怒ると思ってなくて、「おおぉぉ、怒っちゃった」と思って…。それで雰囲気が悪くなった、っていう可愛い思い出です(笑)。

庄司: それ中1の時とかですよ(笑)。

山邊: 「(声を子供っぽく真似て)なんでそれでメントス買ったの!」って(笑)。マネージャーさんとか大笑いしてたよね!

中江: 私もなんか本気でイラっときちゃって、「なんでそんな怒ってんの?」とか言っちゃって(笑)。マネージャーさんは笑ってましたね、後ろで。

庄司: この二人(新井と中江)は緊迫した雰囲気だったんでけど、後ろから見ているとめっちゃ面白かったです(笑)。

――  逆に言えば、喧嘩といえばそれぐらいだったと。

中江: そうですね。

庄司: なんかあったら、喧嘩というより話し合いですね、私たちは。

中江: 最初は5人だったんで、「2:2」でいると、「一人で余るのがやだ」「寂しい」みたいなことを言うコが出てきて、変な気まずさっていうか、そんなちょっとしたことはありましたけど。

庄司: くだらない感じのね。

山邊: ホントくだらない。めんどくさい(笑)。

新井: なんでこんなことで話し合ってたんだろう、って。

山邊: 「なんで私ばっか独りなの!」って(笑)。

中江: まあ、一番最初の頃は小学生だったんで、寂しかったんでしょうね。

新井: 話し合いが終わった次の日とかは、独りのコがいたりすると、未夢さんとかが「ねえ、おいで」みたいな感じで声を掛けて、「3:2」でいたりとか。

中江: 今じゃ、せっかく4人っていう偶数になったのに、「1:1:1:1」の時がありますからね。バラバラバラバラみたいな(笑)。

庄司: 一人ずつ、って感じで。

中江: 仲悪いのか、みたいな(笑)。

――  まあ、もうそれだけ“家族”みたいになったということですよね。

中江: 基本的にメンバーはサバサバしてるんで。今はみんな自由ですね。

――  なるほどね。じゃもうそういう「阿吽の呼吸」でやられてる、と。

山邊: フフフ(笑)。

新井: ア、ウン。

中江: ウンウン。

庄司: アハハハ(笑)。

――  歌詞はじっくりと読まれて、理解して歌われますか?

山邊: 読みますね。

中江: ひと通りバーッて読み込んでから歌います。

――  「ミルフィーユ」には、「逆に理解してない」「テレパシーみたいだ 言わなくってもわかってるよ」というラインがあります。矛盾しているようにも思えますが、これはどう解釈すればいいんでしょうか?

一同: …。

――  これは「理解してる」んでしょうか?「してない」んでしょうか?

山邊: 私の解釈なんですけど、昔は色々と話したし、いろんなことを知ってなきゃ!みたいな感じだったんですけど、今は毎日一緒にいるから、そんなに知らなくてもなんとなく4人の呼吸が合ってて、それでいける!みたいな感じですかね。

中江: めっちゃ分かる!

庄司: うんうん!

新井: そうそう。

山邊: なんか上手く説明できてないですけど….。

――  いえいえ、よくわかりますよ!はい。本当の“他人”だったら相手をきっちりと理解しないと上手くいかないですが、理解しなくてもいけるぐらい親密になってる、ということですよね。

庄司: 空気感で伝わる、というか。

中江: それぐらいの方が上手くいきますよね。理解しすぎてもね。同じ人とずーっといると絶対その人の嫌なところまで見えてきちゃって「上手くいかない」っていうこともあるじゃないですか。だから、今はすごいいい距離感でいられる、って感じがしますね。

――  そういう意味でも、「逆に理解していない」って素敵な表現ですね。

中江: 上手いな~って思います。

――  で、これはお約束の質問になるかと思うんですが、「好きなものは最初に食べる派」ですか?

一同: あ~!

中江: これはメンバーそれぞれじゃないですか?

山邊: 私は残す派です。嫌いなものから最初に食べて、最後口の中は幸せな感じで終わりたいな、と。

――  僕もそうです(笑)。

山邊: あ、やっぱりそうですよね。

庄司: 私も一緒です!

新井: 私も。

中江: 私もですね。みんなだ!

新井: でも、食べ放題とか行ったりした時は、もうお腹一杯食べちゃうじゃないですか。なので、最初に…

山邊: 食べ放題はみんなそうじゃない?みんな好きな物しか取らないと思うよ(笑)。

庄司: 確かに(笑)。

山邊: 嫌いなもの取らなくない?(笑)

中江: 「う~ん、これはちょっと…」って思いながらお皿に取らないじゃん!(笑)

新井: でも、この間テスト終わりに友達と食べ放題に行った時に、アイスがめっちゃあったんですよ。アイスが大好きなんで。で、焼肉の食べ放題に行ったのに、アイスばっかり食べちゃって、最後に焼肉をちょっと食べる、みたいな(笑)。

――  あぁ。先にアイス行っちゃったと。

新井: 焼肉がデザートみたいになっちゃって(笑)。で、ハンパない量のアイスを食べてたので、みんなから「え?」みたいな。「え?アイス食べに来たの?」みたいに言われて、でも、私はそれで満足してたので「ま、いいか」と思って。

中江: まあ、なんかあれじゃないですか。お腹一杯になる前に、好きなものを一番最初に食べる、ってタイプじゃないですか?

新井: そう。それを心掛けてるけど、でも、え、ちょっと、う~ん、後に残すかな~。

庄司: 結局どっちなの?(笑)

新井: 後に残すかな~(笑)。

一同: (爆笑)

――  食べ放題の場合は「先に食べる」ということですね。

中江: 食べ放題の場合は、って…(笑)。まあでも、みんな幸せな気持ちで終わりたいですよね。一番好きなものは最後に取っておいて、みたいな。

庄司: 最後がいいね。

――  そういう意味では一致してる、という感じですかね。

一同: はい。

――  それはセトリを決める時にも影響ありますか?

庄司: え、セトリは…。

山邊: いろんなパターンがあるよね。

新井: バランスだよね。

中江: アゲて、聴いてもらって、アゲて、アゲて、最後にドーン、みたいに…。もうバランスですね。

――  ラストにいいのを取っておく、とかではないわけですね。

一同: あぁ~!そういうわけでは…。

山邊: 1曲目にドーンと行く時もありますし、けっこうバラバラですね。

庄司: その場その場で、って感じですね。

――  先ほどおっしゃってましたけど、セトリは皆さんで決められてるんですよね?

中江: はい。全部自分たちで。

――  取材するにあたって、最近のセトリをTwitterなどで調べたんですけど、見事に違っていて、ホントにいろんなパターンがありますよね?

庄司: 女子流にはいろんなタイプの曲があるので、毎回いろんなテイストのあるライヴになるのかな、と思っています。

――  ガーンと上げる時もあれば、ちょっとじっくり聴かせる時もある、と。

庄司: 使い分けてます。

中江: ワンマンだからこそ聴ける楽曲とかもありますしね。来ていただくといいと思います!

新井: バラード曲とかもね。

中江: 盛り上がるとかじっくり聴くでもなく、その中間の楽曲で攻める、っていうのもあるので。重いサウンドだったり。そういう曲はワンマンでしか聴けないので、特別感もあったりしますね。

――  先ほども言ったGladでのライヴに衝撃を受けたんですが、あのセトリはどういうコンセプトで決めたんですか?

中江: 楽曲で攻めたよね。

庄司: 何歌ったんでしたっけ(笑)

山邊: 「深海」やったでしょ…。

――  まあ「ミルフィーユ」はもちろんですが、「加速度」をやって「Liar」「Limited Addiction」やって「ヒマワリと星屑」に「Attack Hyper Beat POP」も…

山邊: あ、そうだそうだ!私たちの前が、何だっけ…

庄司: 新しい学校のリーダーズ!

山邊: だったので、女子流は楽曲攻めでいこう、って。

新井: 「新しい学校のリーダーズ」さんはダンスを結構やってるじゃないですか。私たちもダンスはしてるんですが「やっぱり女子流の良さといえば楽曲だよね」ということで、楽曲攻めにしましたね。

――  なんかそういうガンガン来る感じがあったんですよね。

山邊: うん。

新井: そうですね。

中江: あのイベント自体、いろんなジャンルの方々が揃っていたので、ここは自分たちの色を出そう、ってことになって、私たちらしい楽曲をバンバン入れていきました。

――  ガーンと来ました!

中江: 良かったです!(笑)

 

 

もう一度武道館のステージを目指して、今度は自分たち自身で武道館への道を切り開いていけるようになりたいので……頑張ります!(庄司)

 

 

――  あと、「ミルフィーユ」の最後の方に「一緒にされちゃって」という歌詞がちょっと気になるんですが、これはどう解釈すればいいですか?

山邊: 作詞者の方の意図と合ってるかはわかりませんが、私が解釈したのは、これだけ長い間いると、良い事も悪い事も女子流ひと括り。誰か一人が良い事したらそれが女子流に繋がるし、悪い事してもそれが「東京女子流だよね」って思われる。そういうひと括りで「一緒にされちゃって」っていう意味なんじゃないかな、って。

――  さすが作詞家ですね!

一同: (爆笑)

山邊: そこ歌ってるので、一所懸命考えました。

――  なるほどね~。みなさん、オーディションとかを通過して、女子流という“器”に「一緒に投げ込まれちゃった」とかそういうことなのかな、とも思ったんですが…

一同: (爆笑)

中江: 集合!みたいな(笑)。

――  で、そういう曲を“今”歌うことに何か意味があると思いますか?

庄司: やっぱり5人から4人になって、しかも、これからこの4人でもう一度武道館というステージを目指して頑張ってるんですけど、そういう風にエンジンをかけるタイミングで、この、誰一人欠けても東京女子流が成り立たないっていうような歌をうたうことは、ホントになんかいいタイミングなんだな、って思いました。今からもう一度エンジンかけていくぞ!って。あ、え?アクセル?ああ、アクセル踏んでいくぞ!っていうスタートなんで。

――  他に付け加えることはありますか?

中江: ホントに今のが全てなんですけど、やっぱりこう、もともと5人で、4人よりも5人でやってきた活動期間の方が長いんで、当然その5人が好きって言ってくれているファンの人が圧倒的に多くて。まあ、誰が欠けてもそれにショックを受けて離れていってしまうファンの方はいらっしゃるとは思うんですけど…。でも、そこに、過去に、しがみついていても戻ってくるわけではないし、そのファンの方たちも、今の私たちを見てまた好きになってくれるかもしれないし。だから、私たち自身がどう発信していくのか、なんですよね。今私たちこんな風に音楽を届けてるんですよ、って。一度辛い経験をしているので、その分それを糧にしてまたひとつ大きくなれるんじゃないか、より一層強くなれるんじゃないか、と思うんですよね。さらに結束できる大事な時期だと思いますね。

――  そういう意味でもとても重要な曲ですよね。

中江: はい。大事な曲です。

――  そろそろお時間ですので、最後に目標を教えていただけますか?

庄司: 日本に限らず世界へと、私たちにしかできない音楽をずっと発信し続けるグループになりたいですね。そして、音楽の幅も少しずつですけど以前よりも広がってきているので…。昔はけっこう女子流って言えば「ギター」みたいな、そういうイメージが強かったと思うんですけど、そこから自分たちの幅をさらに広げていきたいですね。ホントに音楽って限りないんで、そういう音楽を自分たちのモノにしていきたいです。そしてやっぱり、もう一度武道館のステージを目指して、今度は自分たち自身で武道館への道を切り開いていけるようになりたいので……頑張ります!

――  中江さんは?

中江: はい。まあ芽生と同じ気持ちなんですけど、私たちも自分たちの曲をすごく愛してるし、応援してくれてる人たちも私たちの曲を「いい」「好き」って言ってくれる人も多くて、ホントにたくさんの人に女子流のパフォーマンスと楽曲を大好きになって欲しいので、今以上にいろんなところに私たち自身が届けに行きたいなって思いますね。パフォーマンスが一番私たちの見て欲しいなって思う部分なので、ライヴを積極的にこれからもいろんなところでやっていきたいな、というのが一番なんですけど、加えて、ホントにいろんな方のお力もあってやらせていただいた日本武道館を、もう一度私たちの手で掴みたいなっていうのは、目標としてありますね。

――  新井さんはいかがですか?

新井: はい。二人が言ったように、日本武道館は思い出がある場所なので、また女子流みんなで頑張って、またそこに立つっていう目標が強くあるので、そこを目指して頑張っていきたいです。それに東京女子流としては、日本だけでなく世界でも活躍できるグループになることを目標に活動しているので…。今年は台湾、香港でワンマンライヴをさせていただいたんですよ。海外にも待ってくださっているファンの方がいるので。日本に遊びに来てくれたりもするんですよ!フランスから来ましたとか。台湾・香港から来ましたとか。そういった方がたもいたりするので、やっぱり日本だけでなく、海外にもライヴしに行きたいですね。

――  アメリカ、イギリス、タイ、シンガポール、台湾、香港とかでライヴされてるんですね。

新井: 台湾とかは7回ぐらい行ってたりして、空港にもファンの方がお出迎え・お見送りまでしてくださったりして、すごい温かいです。台湾は第二の故郷だと思ってますね。

――  もうじゃあ、みなさん英語はバッチリで。

中江: まだ勉強中ですね~!(笑)でも、やっぱり会話とかできるようになりたいですね。向こうの方も頑張って日本語で話してくれるんですよね。

新井: 日本語がすごく上手で、お手紙とかも漢字・ひらがなとかで書いてくれるんですよ。

中江: やっぱりその気持ちに私たちも応えたいなと思いますね。

新井: 前回台湾でライヴやった時は、MCを全部中国語でやったりとか、曲も「Partition Love」には中国ver.がありますので、それを歌うとすごい喜んでくださりました!

――  英語アルバムとか中国語アルバムを作ってみるのもいいかもしれないですね!

新井: そうですね!

中江: 思います!

――  では、最後、山邊さんに締めていただきましょう!どうぞ!

山邊: はい。やっぱりみんなが言ってくれたように、もう一度武道館で、っていうのが目標ではあるんですけど、その前に、最近は東京近郊でしかイベントができてなくて、Twitterとかインスタとかのコメントで「ここに来て欲しい」「どこどこ来て」っていうコメントがいっぱいあるんですよ。東京がメインになっていますが、色んな地方にも行けるように頑張りたいと思います!

 

(取材・文:石川真男)

 

 

☆★ プロフィール ★☆
東京女子流 Profile
東京女子流 (とうきょうじょしりゅう)
􏰁 TOKYO GIRLS' STYLE
2010年結成􏰃エイベックス所属􏰃のガールズ・ダンス&ボーカル・グループ。
その名の通り、東京からアジアそして世界へ「音楽の楽しさを歌って踊って伝える」ことをコンセプトとして活動。2回の武道館公演を経て、より大人のグループへと進化すべく、2016年より”アーティス ト”として活動を活発化。ディスコ・ファンクから、EDM・Future Houseと幅広いジャンルにて、 ハイクオリティな楽曲を発表し続け、ダンス&ボーカルの可能性を追求するライブパフォーマンスを見せる注目ガールズグループへ。
今後の日本のポップスシーンを担うグループである。2015年末にさらに進化を続ける東京女子流として5枚目のオリジナルアルバム “REFLECTION”を発表。海外での活動も精力的に行い、ワンマンライブを開催した台湾と香港を中心にアジア各国ファンが拡大中! 8月トロピカルハウスのアレンジで打ち出した20枚目のシングル「深海」が好評、さらに11 月には「ミルフィーユ」をリリース。来年1月にはバックバンドを従えワンマンライブ を行う。

メンバーは、山邊未夢・新井ひとみ・中江友梨・庄司芽生で、それぞれ個々での活動も行っており、新井ひとみは志田友美(夢みるアドレセンス)との夏限定ユニット「志田サマー新井サマー」で注目を浴び、中江友梨はサイプレス上野とHIPHOPユニット「サ上と中江」でピンク髪フィーメールラッパーとして活躍中。また、音楽以外にもモデルや女優としても積極的に活動している。

 

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