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フルオーケストラで開催された「シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽」が待望のハイレゾ配信! 2018.03.20
フルオーケストラで開催された「シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽」が待望のハイレゾ配信!
シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽
シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽
総監督:鷺巣詩郎
指 揮:天野正道
演 奏:東京フィルハーモニー交響楽団
2017年3月22日・23日に渋谷オーチャードホールにて大盛況に開催された「シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽」が待望のハイレゾ配信!
総監督・鷺巣詩郎のクリエイティブのもと、演奏は東京フィルハーモニー交響楽団、合唱は新国立劇場合唱団が担当、指揮を天野正道が務めました。「シン・ゴジラ」からは「ゴジラのテーマ」や映画クライマックスで流れた「宇宙大戦争」、「エヴァ」からはお馴染み「EM20シリーズ」や「THE BEAST」などがフルオーケストラで演奏。特別ゲストとして「残酷な天使のテーゼ」を歌う高橋洋子と、伊福部昭のコーナーでは和田薫も登場し話題となりました。
総尺120分強、「ゴジラ&エヴァ」の音楽を一度に楽しめる贅沢なプログラムを収録!
 
ようこそ、ゴジエヴァ交響楽へ!!
シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽

総監督:鷺巣詩郎

40年間ずっと、よく見る夢がある。スペクタクル巨編ではないがディザスターもので、設定はいつも同じライヴ本番中のステージ上。登場人物は自分のバンド10数名と観客だ。
あらすじはこう。開演時間なのに譜面台の上には何もなく、メンバーが口々に「鷺巣、譜面は?」と催促する。お客さんは待ちわび、我々を凝視する。しかし、こともあろうか鷺巣は、なんとステージ上でまだ譜面を書いている。本番がはじまろうというのに。待てよ、そんなはずはない。数日前に仕上げたはずだ。
リハだってやったじゃないか……皆そうだろ、あの時すでに譜面は配っただろ、何度も練習したはずだろ!?
と反論したいのに声がでない。なのに「早く書けよ、鷺巣!」と、さらにメンバーから詰め寄られ、絶叫して目が醒める……。

われわれ作編曲家は、常に譜面を書かねばならぬ「宿題人生」。しまいには、こうして夢の中でまで書かされる。
しかし、ものは考えようだ。いったん「運命」と自分に言いきかせたら、そのとたん楽になった。つまり逆に、譜面さえ書いてれば「それだけでよい」と思えるようになったのだ。もう同じ夢を見ても絶叫しない。「ステージ上でも書いてりゃイイじゃん」ってなもんだ。もしかしたら一人前の譜面書きになれた証かもしれない。
いつ頃だったか……それは明かさずにおこう。

その境地になると譜面を書くのが面白くてたまらず、書かずにはいられなくなる。で、また常に書いているわけだが(笑)。
20年前の「エヴァ交響楽」4日間の公演中も、毎朝リハ中に、鷺巣はステージ上で譜面を書き直し続け、まわりのスタッフをあきれさせた。こうしてプログラム序文を書いている今も、当たり前のように本公演の譜面を書き続けている。となればプログラムのしめきりが先に来てしまう。『新ヱヴァ: Q Musicfrom~』や『シン・ゴジラ音楽集』もそう。最後の最後まで音楽を細かく直してるものだから、CD付録のライナーノーツのしめきりが先に来てしまうのは、まったく同じだ。
これでは「ようこそ!!」ではなく、今から本番までの2週間で「まだプログラム変更はあります!」とエクスキューズしてるようなものではないか。ごめんなさい……あ、言っちゃった。
でもまあ、せっかく譜面を書いている最中でもあるし、少しだけ実況中継しておこう。
この『ゴジエヴァ交響楽』(庵野監督の会社のスタッフがこう呼んだのが気に入った)に書いているのは、以下「4パターン」の譜面である。

・第一に「横線に忠実な曲」
   サイズがCDもしくは劇伴使用尺と同じ。
・第二に「縦線に忠実な曲」
   楽器編成が録音時と同じ。
・第三に「縦横ともに忠実な曲」
   第一第二どちらも同じ。いわゆる完コピ。
・第四に「縦横ナナメとも自由な曲」
   特製アレンジ、秘密の工夫などが施されている。

これだけ豪華な面々が、これだけ大きな編成で奏でるのだ。一から四まで、いずれにせよ非常に意義あるチャレンジ、かつ最高のエンタテインメントになって然るべし。その願いをこめ、ずっと譜面を書いている。もちろん、すべてが「書き下ろし」であることは言うまでもない。そう、このプログラムも。

皆様、わざわざのご来場、誠にありがとうございます。そして、いつも応援していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。音楽における「ゴジラ対エヴァの戦い、さらに融合」を、どうか最後までお楽しみください!!
2017年 弥生 鷺巣詩郎
初出:コンサート当日に発売されたプログラムより一部抜粋