マルティヌー:2台のピアノのための協奏曲、ほか
レーベル PENTATONE ジャンル Classical スペック DSF2,822.4KHz 配信日 2018.06.13 再生時間 01:02:52
作品紹介
作品紹介

2人の独奏を要するマルティヌーの協奏曲、児玉麻里&桃、デボラ&サラ・ネムタヌの超豪華ソリストで音になった!

マルティヌー:
①2つのヴァイオリンのための協奏曲H.329 (1950)
②ヴィオラと管弦楽のためのラプソディ・コンチェルト (1952)
③2台のピアノのための協奏曲H.292 (1943)

デボラ・ネムタヌ& サラ・ネムタヌ(ヴァイオリン)①マガリ・ドメス(ヴィオラ)
②児玉麻里& 児玉桃(ピアノ)③ローレンス・フォスター(指揮)
マルセイユ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2017年6月20-30日/フリシュ・ラ・ベル・ド・メ(マルセイユ)


★「チャイコフスキー・ファンタジー」(PTC5186579 / KKC5666)が大好評だった児玉麻里&桃姉妹デュオの第2弾。ただしマルティヌーの協奏曲を集めたアルバム中で「2台のピアノのための協奏曲」を披露。
★マルティヌーの作品はチェコのスプラフォン・レーベルが熱心に紹介を続けていますが、壮年期の大半をパリに暮らし「エコール・ド・パリ」のメンバーとして活躍したので、フランスの音楽家にとっても自国の音楽としての自負があるのでしょう、チェコの演奏陣とは異なる充実の演奏を繰り広げています。巨匠ローレンス・フォスターがマルセイユ・フィルを振り、協奏作品3点で爆演を繰り広げています。
★児玉姉妹の奏する「2台のピアノのための協奏曲」は1943年の作。この後マルティヌーは作風を変え、チェコの民族色香るわかりやすいものになっていきますが、当曲はまだ兇暴で驚くほど複雑な様相を呈しています。ひたすらガンガン弾くと混沌の世界になってしましますが、児玉姉妹は神業的バランスと明晰さでマルティヌーが頭に描いていた音響を濁ることなく再現しています。非常な生命力に満ち、聴けばエネルギーをもらえます。
★ヴァイオリンはフランスのデボラ& サラ・ネムタヌ姉妹による「2つのヴァイオリンのための協奏曲」こちらはずいぶん穏やかな作風になっていますが、マルティヌー自身ヴァイオリンに精通していたため複雑な重音やパッセージが多用された難曲となっています。ともにジェラール・プーレ門下のネムタヌ姉妹は正確かつ清潔に演奏。もともとルーマニアの家系で、マルティヌーのラプソディックな東欧色は好きだと述べています。


児玉 麻里
 大阪生まれ。6 歳で渡欧。14 歳の時、最年少、最優秀でパリ国立高等音楽院に入学。ピアノをジェルメーヌ・ムニエ、タチアナ・ニコラエワ、アルフレッド・ブレンデルに、室内楽をジュヌヴィエーヌ・ジョア・デュティユに学ぶ。17 歳でプルミエ・プリを獲得して卒業。同年、同音楽院のマスター・コースに進み、19 歳で終了。この間、数多くのコンクール等で、優勝、上位入賞を果たす。
 同音楽院を終了後すぐに、ロンドン・フィルとバービカン・センターで共演、ロンドン・デ
ビューを果たす。更に同年、クィーン・エリザベス・ホールで、ロンドンでのリサイタル・デ
ビュー。「これほど若くて感受性に富んだピアニストには会えない…」と賞賛された。1995 年にはカーネギー・ホールでニューヨーク・デビューを果たす。また1999 年からロサンジェ
ルスにて、2003 年から東京の浜離宮朝日ホールにて「ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ全曲演奏会」に取り組み、高い評価を得た。現在、ヨーロッパ、アメリカ、日本、アジアで演奏活動を展開する数少ない国際的なピアニストとして名声を確立している。
 これまでに共演した主なオーケストラには、ベルリン・フィル、ロンドン・フィル、フィルハーモニア管、イタリア国立放響、ハンブルク北ドイツ放響、オランダ放送管、リヨン国立歌劇場管、ロサンジェルス・フィル、バークレイ響等。更にアジアでは、N 響、都響、読売日響、日本フィル、大阪フィル、名古屋フィル、シンガポール響等におよぶ。
 共演した主な指揮者は、ケント・ナガノ、シャルル・デュトワ、フランス・ブリュッヘン、ベルンハルト・クレー、レイモンド・レッパードなどの錚々たる顔ぶれが並ぶ。また、出演した主な音楽祭には、ザルツブルク、エヴィアン、エクサン・プロヴァンス、ヴェルビエ、ラヴィニア、アスペン、サイトウ・キネンなどがある。CD 録音も活発で、「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲」、「ベートーヴェン ピアノ協奏曲全曲」を2013 年に完成させた。その他、プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1 番,第2 番、ショパン: ピアノ協奏曲第2 番などもリリースしている。

児玉 桃
 幼少の頃よりヨーロッパで育ち、パリ国立音楽院に学ぶ。1991 年、ミュンヘン国際コンクールに最年少で最高位に輝く。その後、ケント・ナガノ指揮ベルリン・フィル、小澤征爾指揮ボストン響、モントリオール響、ベルリン・ドイツ響、北ドイツ放送交響楽団との共演、デュトワ指揮NHK 交響楽団とのアジアツアーのソリストを務めるなど着実に世界的なキャリアを築く。 2008 年は、メシアン生誕100 年を記念したシリーズ公演(全5 回)を行い高い評価を得た。2013 年にはルツェルン音楽祭、ウィグモアホール、東京オペラシティ文化財団の共同委嘱による「細川俊夫:練習曲集」をルツェルン音楽祭にて世界初演、12 月には東京オペラシティにて日本初演、翌年ロンドン・ウィグモアホールでも演奏。
 最近の活動としては、ウィーン・ムジークフェラインへのデビュー(メルクル指揮ウィーン・トーンキュンストラー管)、ノリントン指揮フランス放送フィル、フォスター指揮パリ室内管弦楽団との共演をはじめ、室内楽では、ベルリン・コンツェルトハウスでの室内楽など、ヨーロッパでも活躍の幅を広げている。
 CD の録音も活発で、メシアンの「幼子イエスに注ぐ20 のまなざし」「鳥のカタログ」全集をリリース。ECM よりリリースされた最新CD「鐘の谷~ラヴェル、武満、メシアン:ピアノ作品集」は、ニューヨーク・タイムズ、サンフランシスコ・クロニクル、仏クラシカ・マガジン、テレラマ等で大絶賛を博した。パリ在住。

関連作品